1月 21, 2025

Seagate、最大36TBの容量を持つハードディスク・ドライブを発表、HAMR技術を搭載したMozaic 3+プラットフォームを拡張

米カリフォルニア州フリーモント – 2025年1月21日 – 大容量ストレージの世界的イノベーターであるSeagate Technology Holdings plc(NASDAQ:STX)は本日、業界をリードする最大36テラバイト (TB) の容量を誇るExos Mハードディスク・ドライブのサンプル出荷を開始したことを発表しました。Seagateの革新的な熱補助型磁気記録 (HAMR) 技術を搭載したプラットフォーム、「Mozaic 3+」を基盤とするExos Mは、大規模データ・センター向けに、これまでにない規模のストレージを提供します。

 

重要なポイント

  • クラウド・サービス・プロバイダによる採用:Seagateは現在、大手クラウド・サービス・プロバイダとの協力のもと、最大32TBの容量を持つExos Mの量産出荷を進めています。また、最大36TBのExos Mプラットフォームのドライブについても、サンプル出荷を開始しています。
  • Mozaic 3+とHAMRの技術革新:SeagateのMozaic 3+テクノロジー・プラットフォームを基盤とし、業界初の熱補助型磁気記録 (HAMR) 技術を実装したExos Mは、データ・センター事業者に対して、卓越した拡張性、総所有コスト (TCO) の削減、および持続可能性の向上といった大きな利点を提供します。これには、同じ設置面積内で3倍以上のストレージ容量、テラバイトあたり25%のコスト削減、ならびにテラバイトあたり60%の消費電力削減が含まれます。1
  • 比類のない記録密度:HAMR技術を基盤とし、Mozaic3+プラットフォームを搭載したExos Mは、10枚のプラッタを採用した非常に効率的な製品設計により、最大36TBの容量を実現します。Seagateは現在、ハードディスク・ドライブのプラッタ1枚あたり3.6TBの記録密度を達成できる唯一のデータ・ストレージ企業であり、プラッタ1枚あたりの容量を10TBに増加させるためのロードマップも示しています。

各社からのコメント

Dell Technologies:

インフラストラクチャ・ソリューション・プロバイダのDell Technologiesは、Mozaic3+を採用した最初のお客様の1社であり、間もなくExos M 32TBを自社の高密度ストレージ・システムに統合する予定です。 

Dell TechnologiesのISG製品管理担当シニア・バイス・プレジデント (SVP) のトラビス・ビジル (Travis Vigil) 氏は、次のように述べています。「顧客がAIファクトリーを構築するにあたり、最も要求の厳しいAIワークロードを確実に処理できるように設計された、コスト効率が良く、拡張性と柔軟性に優れたストレージが必要です。SeagateのHAMR技術を搭載したMozaic 3+テクノロジーを採用したDell PowerScaleは、検索拡張生成 (RAG)、推論、エージェント型ワークフローなどのAIユースケースをサポートする上で重要な役割を果たします。Dell TechnologiesとSeagateは協力して、業界をリードするAIストレージの革新における標準を確立しています。」

Seagate:

Seagateの最高経営責任者 (CEO) であるデイブ・モズレー (Dave Mosley) は次のように述べています。「私たちは今、データの保存と管理方法が大きく変化している時代に直面しています。クラウドの継続的な拡大とAIの早期導入により、かつてない量のデータが生成されています。信頼性の高いデータ主導の成果を確保するためには、長期的なデータ保持とアクセスが不可欠です。トレーニングのチェックポイントの取得からソースデータセットのアーカイブまで、企業が保持するデータ量が増えるほど、自社のアプリケーションが期待通りに動作しているかを検証しやすくなり、必要に応じて軌道修正を行うことが可能となります。

Seagateは記録密度の分野で引き続き業界をリードしており、現在、Exos Mプラットフォーム上で最大36TBのドライブをサンプル出荷しています。また、当社のイノベーション・ロードマップを着実に実行しており、テストラボ環境において、プラッタ1枚あたり6TBを超える容量を実証することに成功しました。

エクサバイトの生産で世界をリードするメーカーであり、プラッタ1枚あたり3.6TBのハードディスク・ドライブを量産可能な唯一のメーカーであるSeagateは、将来のアプリケーションに必要とされるストレージ容量の提供に全力で取り組んでいます。」

IDC:

調査会社IDCのサービス・プロバイダ・インフラストラクチャ担当リサーチ・バイス・プレジデントであるクバ・ストラルスキー (Kuba Stolarski) 氏は、次のように述べています。「世界中の企業や人々がAIアプリケーションを利用し続ける中で、AIの普及がさらに進み、かつてない規模の膨大なデータが生成されています。これらのデータはすべて複製され、長期間にわたり保存する必要があります。当社の調査によると、大手クラウド・サービス・プロバイダのデータ・センターに保存されているデータの89%がハードディスク・ドライブによって保存されていることが分かりました。このような規模を実現するために、ハードディスク・ドライブは引き続き重要な技術です。Seagateの記録密度の革新における進歩は、データ・ストレージ需要の増加に対応する上で大きな強みとなると考えています。」

Exos MおよびMozaic 3+プラットフォームの詳細については、Seagate.comをご覧ください。

 

Seagate Technologyについて

Seagateは、大容量データ・ストレージのリーダー企業です。過去45年以上にわたり、4.5ゼタバイト以上のデータ容量を提供してきました。Seagateは拡張可能なストレージを提供し、データに依存するイノベーションに信頼と安心をもたらしています。かつてないほどの創造が求められる時代において、Seagateは無限の可能性を秘めています。Seagateがストレージの革新をどのようにリードしているかについては、www.seagate.comまたはブログをご覧ください。また、XFacebookLinkedIn、およびYouTubeをフォローしてください。

 

©2025 Seagate Technology LLC.無断での引用、転載を禁じます。Seagate、Seagate Technology、Mozaic 3+、Exos、およびSpiralのロゴは、アメリカ合衆国および/またはその他の国におけるSeagate Technology LLCの商標または登録商標です。その他の商標または登録商標は各社の所有物です。ドライブの容量を示す場合、1ギガバイト (GB) は10億バイト、1テラバイト (TB) は1兆バイト、1エクサバイト (EB) は100万テラバイトに相当します。

  1. 方法:現在データ・センターでアップグレードが必要な一般的なドライブ容量である10TBから30TBへの容量拡張は、Exos X10とExos M 30TB Mozaicドライブを比較した場合のものです。