イノベーション

記録密度向上がもたらす大きな変化

持続可能性と大容量ストレージの未来は、今ここにあります。

AIの登場により、かつてないほどデータ量が急増しています。2028年には、これまでの3倍に達すると見られており、予測されるストレージ容量をはるかに上回ります。

その結果、持続可能な大容量ストレージを実現するうえで、記録密度の革新がこれまで以上に重要となります。

そもそも、記録密度とは何か?

記録密度とは、ストレージ・デバイスの単位表面積あたりに保存されるデータ量のことです。

ハードディスク・ドライブの記録密度の進歩は、従来1平方インチあたりのテラバイト (TB/in²) で測定されてきましたが、ディスクあたりのテラバイト(TB/ディスク。回転するプラッタ1枚に保存されるデータ量)で測定することで、より直感的に理解できるようになります。

記録密度の進歩は、物理的な空間内でデータをどれだけ効率的に保存できるかに直接影響します。スペースにコストがかかるデータ・センターのような大規模なインフラストラクチャ環境では、ストレージ密度の向上により、スケーリング時に効率面で大きな利点が得られます。これは、利用可能な最も高いハードディスク・ドライブ容量ポイントを継続的に採用しているハイパースケール・クラウド・サービス・プロバイダが展開している戦略です。

記録密度の進化における重要なブレークスルー。

ハードディスク・ドライブのイノベーションの時代において、PMRとHAMRという2つの主要な記録技術の進歩により、これまで当然と考えられてきた記録密度の進歩の限界が打破されしました。

垂直磁気記録方式

2000年代の初めに長手磁気記録方式 (LMR) から垂直磁気記録方式 (PMR) に移行したことで、記録密度が大幅に向上しました。

PMRでは、データ・ビットの向きを水平から垂直に変え、ビット間の磁気干渉を減らします。これにより、データの安定性と密度が高まりました。 

熱補助型磁気記録

PMR技術では、プラッタあたりの記録密度が3TBで限界に達したため、新たな方法で記録密度を高める必要がありました。Seagateのエンジニアによって開発され、2024年1月に発表されたMozaicプラットフォームは、熱補助型磁気記録 (HAMR) 技術の世界初の実装であり、これまでにない記録密度を実現しています。

HAMRでは、高保磁力メディアと局所的なプラズモニック加熱を利用して、高精度の安定した書込みを原子スケールで実現しています。また、記録密度を前例のないレベルにまで引き上げると共に、業界標準の3.5インチ・フォーム・ファクタを維持しています。 

ディスク・プラッタからデータ・センターに至るまで、記録密度が効率化向上につながる仕組み。

記録密度を高めることで、データ・センターが最適化され、新しいスケールアウトや管理対象フリートに対する不動産のROIが向上します。

これは、プラッタ・データあたりの密度を高め、ドライブ・スロットあたりのストレージ容量を増やすことで実現しています。これにより、消費電力および持続可能性の目標達成に支障をきたすことなく、データ・センターの使用率を向上させることができます。

  • また、プラッタあたりの密度が高いため、物理的なインフラストラクチャを拡張せずに大容量を実現し、不動産コストを削減できます。 

  • プラッタあたりの密度が高いストレージを使用すると、新しいスケールアウトやマネージド・フリートに対する不動産のROIが向上します。たとえば、プラッタあたりの密度がTBから4TBに増えることで、12TBドライブと同じフォーム・ファクタで44TBの容量を確保できます¹。

  • Seagate Exos® 40TBなどの記録密度の高いドライブでは、一般的な20TB Exosドライブに比べて、テラバイトあたりの電力効率が2倍以上になります。 

  • 記録密度におけるSeagateのリーダーシップにより、データ・センターでは、こうした拡張上の利点をより多く得られます。また、ハードディスク・ドライブ・ポートフォリオ全体で、TBあたりの部品表 (BOM) コストが削減されるため、さまざまな市場やアプリケーションでその利点を享受できます。

  •  

記録密度節約計算ツール

現在のハードディスク・ドライブ

PMR


10プラッタ

ハードディスク・ドライブのアップグレード

HAMR


10プラッタ

PMR
67%
HAMR
67%

TBあたりのコスト節約率

PMR
74%
HAMR
74%

TBあたりのエンボディド・カーボン削減率

PMR
67%
HAMR
67%

TBあたりの運用時の炭素と消費電力の削減率

記録密度が持続可能な成長を促進。

持続可能なデータ・センターを実現するには、記録密度の革新が不可欠です。これによって、リソース効率を高め、環境への影響を削減しなければなりません。

  • ドライブの密度が高くなると、使用するTBあたりの原材料、必要な製造活動、エネルギー使用量、電子廃棄物が減少します。 
  • 今後数年間でプラッタあたり5TB超を実現するというSeagateのロードマップは、データ規模の容易な拡大と持続可能性の確保を共に可能にします。 

  • 記録密度が向上すると、ドライブ数が減り、データ・センターの二酸化炭素排出量も最適化されるため、二酸化炭素排出量を削減できます。Seagate の Mozaic搭載ドライブでは、導入あたりのドライブ数が少ないため、1TBあたりの二酸化炭素排出量が30%以上削減されます²。

Seagateは道を切り開きます。

世界のハードディスク・ドライブメーカーの記録密度ではディスクあたり最大4TBの容量なので、近い将来にディスクあたり5TBの容量を実現するSeagateは、ストレージ革命の先頭に立っています。これは、Mozaic +から始まります。

Exos

飛躍的な進歩を遂げた実証済みの記録密度がここにあります。きわめて効率的で持続可能なデータ・ストレージを実現するExos大容量ハードディスク・ドライブに、Mozaic +が搭載されました。Mozaic 4+は、ディスクあたり3TBの記録密度を実現する強力なプラットフォームであり、これまでと同じスペースにより多くのエクサバイト規模データを保存して、コストを大幅に削減できます。

    1. Exos 44TB SMRとExos X12 12TBドライブの比較。
    2. Exos 40TBハードディスク・ドライブとExos 20TBハードディスク・ドライブの比較。