ケーススタディ

大江戸テレコム、Seagate Exos Xで業務を効率化し、メンテナンス作業負担を大幅に軽減

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目次:

    はじめに

    大江戸テレコム株式会社(以下、大江戸テレコム)は、企業向けにビジネスの生産性向上と顧客対応の改善を目的とした革新的な通信ソリューションを提供する日本の通信会社です。組織がIP電話への移行を進め、データ・センターのコストが増加する中、経営陣はインフラを最新化し、物理サーバーへの依存を減らしたいと考えていました。SeagateのExos X 2U24ストレージ・システムの導入によって、大江戸テレコムは業務を効率化し、物理サーバーの数を削減することができました。さらに、SeagateのADAPT RAID技術を活用することで、ディスク障害管理が簡素化され、ダウンタイムとメンテナンス作業の負担を軽減しました。

    ストーリー

    大企業の部門ユーザー、社内コール・センターのユーザー、テレワークを推進する企業のユーザー向けに柔軟なCTIソリューションと通信サービスを提供する大江戸テレコム。主要キャリアとの直接接続を通じて、コール・センター向けのコンピューター・テレフォニー統合 (CTI) システム、クラウドベースの構内交換機 (PBX) システム、セッション初期プロトコル (SIP) トランキングなど、インターネット・プロトコルを使用して電話のエンドポイントとデータ・ネットワークを接続するさまざまなサービスを提供しています。

    同社のコア・ミッションは、高品質な通信サービスを手頃な価格で提供することです。大江戸テレコムは、急速に進化する技術環境において、高品質な通信サービスを必要とする企業のニーズに応えています。

    通信事業者は、音声品質と接続性の両方で高いパフォーマンスを維持する必要があります。

    通信事業者は、音声品質と接続性の両方で高いパフォーマンスを維持する必要があります。

    拡張

    目標

    日本が旧来の公衆交換電話網 (PSTN) から最新のIP電話へと移行する中で、大江戸テレコムの命題はコスト効率が高く、信頼性があり、拡張可能な通信ソリューションを企業に提供することでした。この変化に対応するため、大江戸テレコムはインフラを適切にアップグレードすべく検討を進めていました。

    大江戸テレコムは、運用コストを低く抑えながら、クラウドベースのPBXシステムやSIPトランキングなど、企業のニーズを満たす柔軟なサービスを提供することで、この変化を活かすことを目指しました。経営陣は、仮想化や高度なストレージ・ソリューションの導入を含む最新化に重点を置き、急速に進化する通信業界において、効率性、顧客満足度、競争力の維持への取り組みをさらに強化したいと考えていました。

    課題

    今回のアップグレードは電気料金の上昇やデータ・コストの増加を伴い、大江戸テレコムは予算作成の段階から課題を抱えることとなりました。同社は物理サーバーに依存しており、PSTNからIPベースのシステムへの移行に頭を悩ませていました。多くのサーバーを管理するには大量のリソースが必要で、システムの維持コストも高くつくものでした。

    コストや技術的な課題に加えて、大江戸テレコムは通話品質とサービス信頼性に関する厳しい規制要件にも対応しなければなりませんでした。通信事業者として、同社は高いパフォーマンス基準を維持することが求められており、特に一貫した音声品質と接続性の確保が重要でした。IP電話への移行が進む中で、このレベルの品質を提供することはさらに重要になりました。大手キャリアとの競争力を維持するため、大江戸テレコムは革新の必要性と、コスト効率が高く信頼性のあるサービスを提供するというプレッシャーとのバランスを取りつつ、業務の安全な運用と政府基準への準拠を維持する必要がありました。

    解決策

    現在の課題に対応し、移行中のインフラに対する増大する需要に対応するため、大江戸テレコムは、より効率的で拡張可能なデータストレージ・ソリューションの必要性を認識しました。当初、同社は他のベンダーのソリューションを検討していましたが、ディスクI/O性能、RAID再構築時間とコストバランスを評価した結果、これらの選択肢では特定の要件を十分に満たすことができないと判断しました。

    同時期に、大江戸テレコムは、スーパーマイクロ社の一次代理店でありソリューション提案で多くの実績を誇る株式会社トゥモロー・ネットからSeagateのソリューションの紹介を受けました。提案を受けた大江戸テレコムは、独自のADAPT RAID技術によりディスク障害管理を簡素化し、業務全体の効率化を図ることができるSeagate Exos X 2U24ハイブリッド・ストレージ・システムの採用を決断しました。予想通り、導入後にはダウンタイムおよびメンテナンス作業が削減されました。

    Seagate Exos X 2U24は大江戸テレコムに、下記の改善をもたらしました。

    • 大幅な運用コスト削減:必要なサーバー・ラックを半減させ、運用コストを削減し、消費電力を3分の1に削減することで、エネルギー・コストを大幅に削減しました。
    • サーバー台数の統合:サーバー台数を80台のサーバーを2台の2Uストレージに統合し、業務を効率化し、管理を簡素化しました。
    • 運用効率の向上:拡張性が高くコストパフォーマンスの高いストレージを導入し、増大するデータ需要に継続的に対応可能なシステム設計を実現しました。
    • ストレージ性能の向上:業務負荷に関連するディスク障害を減らし、IP電話サービスの高可用性と信頼性を促進しました。
    • 拡張性が高いシステム:増大するデータ需要に継続的に対応可能なシステム・アーキテクチャを開発するために、拡張性が高く経済的なストレージ・ソリューションを導入しました。
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    Seagate Exos X 2U24

    拡張

    成果

    大江戸テレコムはExos X 2U24を採用したことで、よりスムーズで信頼性の高いワークフローを実現し、お客様に対して効率的なサービスを提供できるようになりました。RAID再構築時間の短縮、ディスクI/O性能の向上、SeagateのADAPT RAID技術により、ダウンタイムとメンテナンス作業が大幅に減少しました。これにより、大江戸テレコムは、コスト削減とサービス速度の向上を実現しながらIP電話への移行の需要に応えました。大江戸テレコムは、信頼性が高く拡張可能なSeagateのストレージ・インフラストラクチャを今後も活用し、お客様に最適なサービスを提供していきます。

    SeagateのADAPT RAID技術によって運用負荷が軽減され、コスト削減と効率性の向上を図りながらインフラを最新化できました。

    鳴海 千潮 (Chishio Narumi)

    電気通信主任技術者(大江戸テレコム株式会社)