LaCie 2big Quadra - RAID モードについて

ここでは、アプリケーションに適切な RAID モードを選択するための指標について説明します。

Fast (RAID 0)

2big Quadra は、最高速の RAID モードである RAID 0 にあらかじめ設定されています。RAID 0 では最低 2 台のディスクが必要で、各ディスクにデータのストライピングが行われます。各ディスクで利用可能な容量が合計され、1 つの論理ボリュームがコンピュータにマウントされます。 アレイの物理ディスクが 1 台でも故障すると、データの一部がすべてのディスクに書き込まれているため、すべてのディスクのデータがアクセス不能になります。

用途

RAID 0 は、最大限のスピードと容量が必要なユーザーに最適です。非常に大きいファイルで作業を行うビデオ エディタの場合であれば、複数のビデオ ストリームの編集中に最適な再生性能を実現するために RAID 0 を使用できます。RAID 0 アレイは、(ビデオの編集など) ファイルでアクティブな作業を行う場合に適しており、より高いレベルのセキュリティに関心を持つユーザは RAID 1 を使用するべきです。

Big (コンカチネーション)

ディスクのコンカチネーションを行うと、その容量がまとめられ、データがまずアレイのプライマリ ディスクに書き込まれ、それが一杯になると後続のディスクに書き込まれます。コンカチネーション は、パフォーマンス上の利点やデータ安全性を強化する手段を提供するものではありません。これは、合計の容量を増やすために複数の物理的ディスクを 1 つのボリュームにまとめる方法です。 コンカチネーションでは、アレイのすべてのディスクの容量をフルに使用できますが、より高いレベルの保護に関心を持つユーザは RAID 1 を使用するべきです。

Safe (RAID 1)

Safe 100 モード (RAID 1) では、2 つの物理ディスクがミラー化されているので、デスクトップには、1 つの単一論理ディスクがマウントされます。 データのすべてがそれぞれのディスクに同時に保存されます (利用可能な容量は、容量が少ないほうの単一ディスクにおける利用可能な容量を超えることはできません)。1 つの物理ディスクに障害が発生しても、データをもう一方のディスクですぐに使用できます。1 台のディスクが故障しても、データの損失はありません。

用途

• 最大限のデータの安全性
• Safe では、データのコピーが 2 つ保存されるので、利用可能な容量の合計が 50% 減少します。

混在 (RAID 1 および RAID 0)

Mixed モードでは、2 つの物理ディスクが結合され、2 つの論理ボリュームがデスクトップに同時にマウントされます。

• それぞれの物理ディスクにデータが自動的にミラー化される、1 つの Safe ボリューム (RAID 1) です。このボリュームは、それぞれのディスクの利用可能な容量の 50% を使用します (利用可能な容量は、容量が少ないほうの単一ディスクの 50% の容量を超えることはできません)。

注意: 1 台の物理ディスクに障害が発生しても、SAFEボリュームのデータは 2 台目のディスクで使用できます。全体容量の 25% のみがミラーリングにより保護されます。この場合、Fast (RAID 9) ボリューム上のデータが失われます。

• 一つの Fast ボリューム (RAID 0) により、ユーザは高速の RAID 0 で作業することができます。

用途

• 異なるデータ セキュリティのニーズ向けに 2 つのボリュームを提供します。
• Safe ボリューム上でのミラーリングのため、合計フォーマット済み容量の 75% しか利用できません。