28 3月, 2024
大容量ストレージ・ソリューションの世界的なイノベーターであるSeagateは、ハードディスク・ドライブ記録技術の新たなる領域である熱補助型磁気記録 (HAMR) を他社に先駆けて開発するために、数十年にわたって科学的専門知識とリソースを投じ、献身的に取り組んできました。SeagateによるHAMRと関連技術の実装により、お客様は記録密度を向上させ、拡大を続けるデータ・ストレージの要件に対応できるようになります。記録密度とは、1つのハードディスク・ドライブのプラッタに保存できるデータ量で、通常はディスクあたりのテラバイト数で表されます。
絶えず変化するお客様のデータ・ストレージの要件に対応するために、Seagateは研究開発 (R&D) への巨額の投資を続けています。その基盤となる40年にわたる技術革新は、パーソナル・コンピュータの革命を推進し、世界的なデータ環境の大規模な拡張を加速させました。Seagateは数十億テラバイトのデータ・ストレージ製品を出荷しており、R&Dに対する献身的な努力は大きな成果を生み出しています。ハードディスク・ドライブへの取り組みの集大成として、SeagateはHAMR技術を独自に実装したMozaic 3+の開発に成功し、ディスク当たり3TB以上という前例のない面密度の大容量ストレージを実現しました。
Mozaic 3+は、地球上で最も複雑なナノスケールの記録技術と材料科学のブレークスルーの複合体です。このソリューションは、これまで想像もできなかった密度レベルでメディアにデータを保存できますが、現在のSeagateハードディスク・ドライブと同じ材料を使って3.5インチのフォーム・ファクタで提供されます。Mozaic 3+は、現在と将来が混ざり合っており、50TBを視野に入れていますが、依然として「10個のプラッタと20個のヘッド」を維持しています。
Mozaic 3+を使用することで、データ・センター事業者は、より少ないスペース、より少ないラックで、エクサバイト単位の規模でより多くのデータを保存することができ、さらに必要な消費エネルギーと床面積の削減によってTCOを大幅に削減できます。
あらゆる斬新な技術と同様に、HAMRに関する話は虚像によって混乱が生じており、多くの場合業界の噂によって意図せずに誇張されています。
その誤解は、準備体制、品質、信頼性から、互換性に関する懸念、既存のデータ・センターのストレージ・アーキテクチャへの統合の容易さまで多岐にわたっています。
その記録を正すべきときが来ました。Seagate専門家のエンジニアリング・チームは、細心の注意を払ってHAMR技術のあらゆる側面の精査、厳密なテスト、完全な検証を実施しました。
Seagate Mozaic 3+ハードディスク・ドライブは、データ・センターのエコシステムにシームレスに融合します。その動作と統合プロセスは、他のすべてのメインストリームのエンタープライズ・ハードディスク・ドライブとよく似ています。データ・ストレージとハードディスク・ドライブの技術は、時代とともに数々の進歩を遂げ、その多くは改良され実績を積んできました。そして今、Seagateの最も高度なデータ・ストレージ・ソリューションの一部に統合されました。
画期的な技術を開発することは非常に困難ですが、Seagateは現在の主力ソリューションと同等、もしくはさらに優れた信頼できる製品を開発することを目的に、研究開発に惜しみない投資を重ねています。
2016年以降、SeagateはMozaic 3+製品の現場での使用のシミュレーションを繰り返し、重要コンポーネントが改善されていく様子を目の当たりにしてきました。その信頼性は、この2年間で50%向上し、従来のPMRハードディスク・ドライブと同等のレベルに達しました。
そしてSeagateは、HAMRと関連技術を搭載したハードディスク・ドライブを初めて市場に投入しました。このソリューションは、厳密なテストによって信頼性が実証されています。ここで、この技術についての重要な統計をご紹介します。

Seagate Mozaic 3+ハードディスク・ドライブの平均故障間隔 (MBTF) は250万時間です。これは、Seagate Exos®エンタープライズ・ハードディスク・ドライブの現在のレートでもあります。Mozaic 3+ソリューションは、すべてのSeagate製品の要件と同じ品質保証仕様に準拠します。
数千回にわたってMozaic 3+の読取り/書込みヘッドをテストした結果、6,000時間(約8ヶ月)以上データを確実に転送できることがわかっています。これはヘッド当たり3.2ペタバイトのデータ転送に相当します。テストでは、一般的なニアライン・ハードディスク・ドライブの20倍以上のデータ量が転送されました。
Seagate Mozaic 3+ハードディスク・ドライブで使用されている技術の95%以上は、当社の主力製品と一致しているため、Seagateハードディスク・ドライブの標準仕様への準拠が保証されています。お客様は、信頼性の高い安定したコンポーネントに加え、鉄∸白金ナノ粒子メディアをはじめとする新しい検証済みのブレークスルーの恩恵も受けることができます。

従来のPMRからHAMRには、シームレスに移行できます。Seagateは、HAMR固有のテストとともにPMRからHAMRへの移行テストも使用します。Mozaic 3+ドライブは、最新のPMRドライブへの下位互換性を備えていますので、Mozaic 3+を使用するために企業の仕様、保証、フォーム・ファクタを変更する必要はありません。Mozaic 3+ソリューションの使用による変化は、総所有コストが大幅に改善されることです。
現場で積極的にストレス・テストを実施した結果、ヘッド寿命7年以上という、ほとんどのPMRベース製品の寿命とユーザーの期待を上回る結果が得られました。大半のお客様は、最新のPMRドライブの寿命を4~5年(平均的な読取り/書込み量の場合)と想定されていますが、テストの結果、Seagateの内蔵HAMRベースMozaic 3+ドライブはそれ以上の使用に耐えられることが実証されました。
私たちは、10年にわたってHAMRおよび関連技術と統合する製品の製造をしており、これまでに50万を超えるMozaic 3+ユニットを製造してテストを実施しました。Seagateは、世界中のお客様およびパートナーと連携して貴重なフィードバックを収集し、この実証されたソリューションの導入に至りました。
最高のドライブを製造するための私たちの取り組みは明らかです。Seagateは、この信頼性の高いHAMR統合製品と堅牢なサプライ・チェーンの構築のために20億ドル以上を投じてきました。当社の優秀なエンジニアは、業界をリードするSeagateの製品とサービスの技術革新を牽引するとともに、当社の優れた製品の完全な互換性、水準を超える信頼性、環境への配慮、お客様の要件への対応を保証するために必要なあらゆる措置を講じています。
世界的なデータ・ストレージへの需要は急増し続けていますので、Seagateは今後も積極的に時間とリソースを投じ、Mozaic 3+ソリューションを通じて記録密度の向上に尽力していきます。
Mozaic 3+、および関連する複数の技術的ブレークスルーの詳細については、www.seagate.com/innovation/mozaicをご覧ください。
Seagateの品質および信頼性保証については、https://www.seagate.com/our-story/product-quality-assuranceをご覧ください。
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