26 3月, 2026
得られる消費電力、設置面積、ハードディスク・ドライブあたりの価値を高める
ドイツのヨーロッパ・パークで開催された今年のCloudFestのテーマは、「The Sustainability of Everything(あらゆるものの持続可能性)」でした。そのテーマは、単に環境に配慮することを呼びかけるだけのものではありません。インフラストラクチャ・スタックから得られる消費電力、設置面積、コンポーネントあたりの価値を高めるための行動を呼びかけるものでもありました。
この行動は業界にとって不可欠です。なぜなら、デジタル・トランスフォーメーションの需要と、利用可能なリソースの供給との間の乖離が拡大しているからです。
需要サイドにあるのはAIとデータ主権です。
供給サイドには、現実的な制約があります。
何十年もの間、この業界では、ラックを増やし、ホールを増やし、メガワット級のキャンパスを増やすといった具合に、建築規模を拡大することが既定方針となっていました。今や、設置面積の拡大ではなく、基本を見直さなければ進歩は困難です。
見過ごされがちな方策の1つが、記録密度です。簡単に言えば、これはハードディスク・ドライブ内の各ディスクの表面に保存されるデータ量を指します。
これは、現実的な意味合いを持つ、かなり専門的な概念です。密度が高くなると、1ドライブあたりのデータ容量が増えます。たとえば、30テラバイト (TB) ではなく、44TBになります。つまり、1回の導入あたりのドライブ数が減るため、消費電力、冷却要件、設置面積、インフラストラクチャ全体のコストが削減されます。
多くのクラウド・データ・センターやエンタープライズ・データ・センターに見られるようなエクサバイト規模になると、これらのメリットはさらに大きくなります。高密度プラットフォームを採用することで、導入時の電力要件がほぼ半分になるほか、冷却要求量や必要なラックの数も削減できます。
電力網が逼迫し、持続可能性目標が必須となった時代では、高密度化は単なる技術的なマイルストーンにとどまりません。これは、効率的な拡大に不可欠な方策です。
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副社長、ヨーロッパ販売担当