初期化とフォーマット
初期化とフォーマットは関連していますが、別々のプロセスです。
- 初期化では、RAIDアレイの内部構造を整え、データを確実に保存できるようにします。パリティベースのRAIDレベルの場合、初期化によってアレイ全体にパリティ情報が設定されます。
- フォーマットでは、アレイ上にファイル・システムを作成し、オペレーティング・システムがそこからデータを読み書きできるようにします。
初期化が必要な場合、フォーマットの前に初期化が行われます。フォーマットを行うだけでは、パリティベースのRAIDアレイを使用可能な状態にすることはできません。
始める前に
必要なドライバ
LaCie RAID Managerは、8LaCie 8big Pro5へのアクセスと設定に必要なドライバを提供します。LaCie RAID Managerでは以下のことも行えます。
- RAIDアレイの構成
- ストレージの健全性の確認
- ハードディスク・ドライブの問題のトラブルシューティング
LaCie RAID Managerをインストールするには:
- www.seagate.com/raid-managerにアクセスし、インストーラをダウンロードします。
- 8big Pro5に接続されているコンピュータでインストーラを起動します。
- 画面に表示される指示に従って、インストールを完了します。
ドライバのインストールが完了すると、ホスト・コンピュータは8big Pro5をストレージ・デバイスとして認識します。
macOSユーザーの場合—macOSでは、必要なドライバ拡張機能 (DEXT) がデフォルトで無効になっている可能性があるため、8big Pro5がすぐに認識されない場合があります。ドライバを有効にするには:
- [System Settings(システム設定)] を開きます。
- [General(一般)] を選択し、[Login Items & Extensions(ログイン項目と機能拡張)] に移動します。
- [Extensions(機能拡張)] の下で、[LaCie Driver Installer(LaCieドライバ・インストーラ)] を探します。
- [Info(情報)] アイコンをクリックし、LaCieドライバを有効にします。
- プロンプトが表示されたら、管理者の認証情報を入力します。
- 必要に応じて、コンピュータを再起動します。
再起動後、コンピュータは8big Pro5をストレージ・デバイスとして認識します。
8big Pro5は、8台のドライブすべてが単一のRAID 5アレイとして構成されており、未フォーマットの状態で出荷されます。予備ドライブがアレイに割り当てられていません。RAID 5のデータ冗長性により、ハードディスク・ドライブが故障した場合でもファイルは保護されます。冗長性のために一部の容量が確保されているため、利用可能なストレージ容量はデバイスの総容量よりも少なくなります。
8big Pro5は未フォーマットの状態で出荷されるため、オペレーティング・システムがデバイスを初めて検出した際、使用するためにデバイスの初期化を行うよう促す場合があります。macOSおよびWindowsにおいて、初期化とは、ファイル・システムを作成してディスクを使用可能な状態にすることを指し、これはストレージのフォーマットとも呼ばれます。
LaCie RAID Managerにおいて、初期化とは、パリティベースのRAID構成を作成または変更する場合にのみ必要なRAIDレベルの操作を指します。
デフォルトのRAID 5構成を使用する
事前構成済みのデフォルトのRAID 5アレイを使用する場合は、ストレージをフォーマットして、8big Pro5の使用を開始できます。
別のRAIDレベルを選択する
ご利用の環境に応じて、別のRAIDレベルを選択して8big Pro5を最適化し、パフォーマンスの向上やデータ保護の強化を図ることができます。macOSまたはWindowsで8big Pro5をフォーマットする前に:
- 「RAID」の章を確認し、ご自身のニーズに最適なRAIDレベルを判断してください。
- 別のRAIDレベルを選択する場合は、LaCie RAID Managerを使用して新しいRAIDレベルを選択し、適用してください。詳細については、『RAID Managerユーザー・マニュアル』を参照してください。
初期化が必要なRAIDレベル
パリティを使用するRAIDレベルでは、初期化が必要です。8big Pro5では、以下のレベルが該当します。
- RAID 5
- RAID 6
- RAID 50
- RAID 60
これらのRAIDレベルは、バックグラウンドまたはフォアグラウンドの初期化を使用して初期化する必要があります。
以下のRAIDレベルでは、初期化は不要です。
フォアグラウンドとバックグラウンドの初期化
パリティベースのRAIDレベルでは、2つの初期化方法から選択できます。
- フォアグラウンドの初期化は、バックグラウンドの初期化よりも処理が速くなる可能性がありますが、初期化の実行中は8big Pro5をホストから取り外す必要があります。フォアグラウンドの初期化中は、8big Pro5にアクセスできません。
- バックグラウンドの初期化は、通常、フォアグラウンドの初期化よりも処理に時間がかかりますが、初期化の実行中も8big Pro5にアクセスして使用することができます。
フォアグラウンドまたはバックグラウンドの初期化を実行できるかどうかは、選択したRAIDレベルおよび構成によって異なります。
RAIDアレイを初期化すると、そのアレイに保存されているすべてのファイルが削除されます。 初期化を開始する前に、保存しておきたいファイルはすべてバックアップしておいてください。
フォアグラウンドの初期化
フォアグラウンドの初期化を開始する際、LaCie RAID Managerに、8big Pro5をホスト・コンピュータから取り外すよう求めるメッセージが表示されます。フォアグラウンドの初期化は、8big Pro5がホストに接続されていない場合にのみ実行できます。
- フォアグラウンドの初期化の進行中に8big Pro5をホスト・コンピュータに再接続すると、初期化シーケンスがキャンセルされます。その場合は初期化を最初からやり直す必要があります。
- 初期化プロセスの全体にわたって、8big Pro5を安定した電源に接続したままにしてください。フォアグラウンドの初期化中に電源が切れた場合、初期化を最初からやり直す必要があります。
フォアグラウンドの初期化中のLEDの動作:
- システムLED:グリーン/消灯の繰り返し
- ドライブLED:グリーン/消灯の繰り返し
フォアグラウンドの初期化の完了時:
- システムLED:ライト・ブルー点灯
- ドライブLED:ライト・ブルー点灯
フォアグラウンドの初期化中は、電源を切らないでください。 電源が切れると、初期化プロセスを最初からやり直す必要があります。必ずLEDでフォアグラウンドの初期化が完了したことを確認してから(システムLEDとドライブLEDがライト・ブルー点灯になってから)、8big Pro5をホスト・コンピュータに再接続してください。
バックグラウンドの初期化
バックグラウンドの初期化中も、8big Pro5は一部の制限付きで引き続き使用可能です。
- 8big Pro5は、ホスト・コンピュータから安全に取り外すことができます。また、デバイスの電源が入っている限り、初期化は継続されます。
- バックグラウンドの初期化の進行中にデバイスをホストから取り外し、再接続することもできます。
- バックグラウンドの初期化中に8big Pro5の電源が切れた場合、電源が復旧すると、中断した箇所から処理が再開されます。
バックグラウンドの初期化中は、処理が完了するまでパフォーマンスが低下する可能性があります。
バックグラウンド初期化中のLEDの動作:
- システムLED:ブルー/ダークブルーの繰り返し
- ドライブLED:ブルー/ダークブルーの繰り返し
オペレーティング・システムのネイティブなディスク管理ユーティリティを使用して、アレイをフォーマットすることができます。
- macOSのディスク・ユーティリティ
- Windowsのディスクの管理
LaCie RAID Managerには、アレイをフォーマットするオプションも含まれています。このオプションでは、ネイティブなディスク・ユーティリティと同じオペレーティング・システムのフォーマット機能を使用します。
LaCie RAID Managerを使用してアレイをフォーマットすると、Finderやファイル・エクスプローラに8big Pro5のブランド・アイコンが表示されます。
ファイル・システム・フォーマットの選択
8big Pro5で使用するオペレーティング・システムに合わせて、ファイル・システム・フォーマットを選択します。
- macOS—ドライブをAPFS (Apple File System) でフォーマットします。APFSは、ソリッド・ステート・ドライブ (SSD) とフラッシュベース・ストレージ・システム向けに最適化されたAppleのファイル・システムですが、ハードディスク・ドライブ (HDD) にも対応しています。macOS High Sierra(バージョン10.13)のリリース時に初めて導入されました。APFSは、High Sierra以降を実行するMacでのみ読取ることができます。WindowsはAPFSボリュームをネイティブに読取り/書込みできません。
- Windows—ドライブをNTFS (New Technology File System) でフォーマットします。NTFSはWindows用の独自のジャーナリング・ファイル・システムです。macOSはNTFSボリュームを読み込むことはできますが、ネイティブに書き込むことはできません。つまりMacは、NTFSでフォーマットされたドライブからファイルをコピーすることはできますが、ドライブにファイルを追加することも、ドライブからファイルを削除することもできません。
8big Pro5は、クロスプラットフォームのファイル・システム・フォーマットに対応していません。正常な動作と最適なパフォーマンスを確保するため、お使いのオペレーティング・システムのネイティブ・ファイル・システムを使用してドライブをフォーマットしてください。
詳細
ファイル・システム・フォーマットを選択する際のその他の考慮事項については、「ファイル・システム・フォーマットの比較」を参照してください。
フォーマットの手順
ドライブのフォーマット手順については、「ドライブのフォーマット方法」を参照してください。
フォーマットすると、アレイ上のすべてのデータが削除されます。フォーマットを行う前に、保存しておきたいファイルはすべてバックアップしておいてください。アレイが新たに初期化された場合、またはRAIDレベルが変更された場合、その処理の一環として、以前のすべてのデータがすでに消去されています。
再フォーマットが必要な場合
ストレージ・アレイの構成が変更された場合、または別のファイル・システムを適用したい場合は、フォーマットを行う必要があります。よくあるケースとしては、次のようなものがあります。
- RAIDレベルを変更する
- アレイ内のすべてのドライブを交換する
- 別のオペレーティング・システムで使用するためにデバイスを準備する
RAIDレベルを変更すると、アレイ上のすべてのデータが削除され、アレイを再び使用するにはフォーマットを行う必要があります。パリティベースのRAIDレベルでは、フォーマットを行う前に初期化が必要です。