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この章では、LaCie 8big Pro5がサポートするRAIDレベルの概要を説明します。選択した構成やアレイ内のハードディスク・ドライブの数によって、RAIDレベルのパフォーマンス、利用可能なストレージ容量、データ保護機能は異なります。
| RAIDレベル | 最小ディスク数 | 最大ディスク数 | 注記 |
|---|---|---|---|
| RAID 0 | 2 | 8 | |
| RAID 1 | 2 | 2 | RAID 1アレイでは、ハードディスク・ドライブは2台のみサポートされています。 |
| RAID 5 | 5 | 8 | オプションとしてバックグラウンドの初期化を有効にするには、最低5台のハードディスク・ドライブが必要です。* |
| RAID 6 | 7 | 8 | オプションとしてバックグラウンドの初期化を有効にするには、最低7台のハードディスク・ドライブが必要です。* |
| RAID 10 | 4 | 8 | |
| RAID 50 | 6 | 8 | フォアグラウンドの初期化を通じてのみ作成可能です。*初期化中は、8big Pro5をホスト・コンピュータから取り外す必要があります。 |
| RAID 60 | 8 | 8 | |
| * バックグラウンドの初期化とフォアグラウンドの初期化の違いをより深く理解するには、「初期化とフォーマット」を参照してください。 | |||
8big Pro5ストレージの構成を選択する前に、各RAIDレベルの概要を確認してください。RAIDアレイの作成または変更の手順については、『RAID Managerユーザー・マニュアル』を参照してください。

RAID 0は、アレイ内のすべてのハードディスク・ドライブにデータを分散して書き込む(ストライピングする)ことで、最高のシーケンシャル性能を実現します。使用可能なストレージ容量は、すべてのハードディスク・ドライブの合計容量となります。
RAID 0はデータ保護機能を提供しません。そのため、1台のハードディスク・ドライブに障害が発生すると、アレイのすべてのデータが失われます。RAID 0は、パフォーマンスが最優先の要件であり、別のソースからデータを復元できるような、一時的なデータや重要度の低いデータに最適です。

RAID 1は、2台のハードディスク・ドライブ間でデータをミラーリングし、データ保護機能を強化します。1台のハードディスク・ドライブが故障しても、残りのハードディスク・ドライブにはデータが残ります。
すべてのデータが両方のドライブに書き込まれるため、利用可能なストレージ容量は50%減少します。データを複数回書き込むのに時間がかかるため、書き込みパフォーマンスはRAID 0よりも低くなります。RAID 1では2台のハードディスク・ドライブのみ使用可能で、拡張することはできません。

RAID 5は、アレイ内のすべてのハードディスク・ドライブにデータを書き込み、パリティ情報をそれらに分散させます。1台のハードディスク・ドライブに障害が発生しても、アレイは動作を継続し、失われたデータを交換用のハードディスク・ドライブに再構築することができます。
再構築プロセスが完了する前に2台目のハードディスク・ドライブが故障した場合、アレイ内のデータは失われます。
RAID 5は、1台のハードディスク・ドライブの故障に対する保護機能を備えつつ、RAID 0に匹敵するパフォーマンスを発揮します。使用可能容量を計算するには、最も容量の小さいハードディスク・ドライブの容量に、アレイ内のハードディスク・ドライブの総数から1を引いたものを掛けます。
最小のドライブ容量 ×(ドライブの総数 − 1)
例1:このアレイには8TBのハードディスク・ドライブが5台割り当てられており、合計で40TBとなっています。式は以下のようになります。
8TB x 4 = 32TB
例2:このアレイには、16TBのハードディスク・ドライブ4台と24TBのハードディスク・ドライブ1台が割り当てられており、合計で88TBとなっています。式は以下のようになります。
16TB x 4 = 64TB

RAID 6は、アレイ内のすべてのハードディスク・ドライブにデータを書き込み、分散されたパリティ情報を2セット保存します。この構成により、最大2台のハードディスク・ドライブが故障しても、データを失うことなくアレイを稼働させることができます。
ハードディスク・ドライブの故障後にデータを再構築する際、RAID 5に比べて処理速度は遅くなりますが、これはパリティ計算が追加されるためです。その代わり、RAID 6は大容量のアレイに対してはるかに高い保護機能を提供します。

RAID 10は、RAID 1のデータ保護機能とRAID 0のパフォーマンス上の利点を兼ね備えています。このアレイは、ミラーリングされたハードディスク・ドライブのペアで構成されており、このペアは一緒にストライピングされます。
RAID 10では、同じミラー内の2台のドライブが同時に故障しない限り、各ミラー・ペアのいずれか1台のハードディスク・ドライブが故障しても耐えることができます。この構成は、特に多数の小さなファイルへの頻繁なアクセスを伴い、1秒あたりの出入力操作 (IOPS) が高いことで恩恵を受けるワークロードに対して、強力なデータ保護機能と優れたパフォーマンスを提供します。

RAID 50は、RAID 0のストライピングとRAID 5のパリティを組み合わせたもので、複数のRAID 5グループにデータをストライピングします。この構成では、RAID 5と比較して書き込み性能が向上すると同時に、単一のRAIDレベルよりも高い耐障害性を実現します。
最低6台のハードディスク・ドライブが必要となります。ハードディスク・ドライブの数が多いアレイの場合、容量が増加するため、初期化や再構築に時間がかかることがあります。
RAID 50は、フォアグラウンドの初期化を使用してのみ作成できます。フォアグラウンドの初期化中は、8big Pro5をホスト・コンピュータから取り外す必要があります。詳細については、『RAID Managerユーザー・マニュアル』を参照してください。

RAID 60は、RAID 0のストライピングとRAID 6のダブル・パリティを組み合わせたもので、複数のRAID 6グループにデータをストライピングします。この構成は、RAID 6と比較してパフォーマンスが向上している一方で、高い耐障害性を備えています。
最低8台のハードディスク・ドライブが必要となります。RAID 60アレイでは多数のハードディスク・ドライブを使用するため、標準的なRAIDレベルと比べて初期化や再構築の処理に時間がかかります。
RAID 60は、フォアグラウンドの初期化を使用してのみ作成できます。フォアグラウンドの初期化中は、8big Pro5をホスト・コンピュータから取り外す必要があります。詳細については、『RAID Managerユーザー・マニュアル』を参照してください。

RAID +スペアの構成には、故障したハードディスク・ドライブを自動的に交換するための予備のハードディスク・ドライブが含まれています。ハードディスク・ドライブに障害が発生すると、スペアへのデータ同期が直ちに開始されるため、アレイがデグレード状態で動作する時間を短縮できます。冗長性を備えつつもスペアを持たないアレイの場合、交換用ドライブが起動してから同期を開始する必要があります。
『RAID Managerユーザー・マニュアル』を参照してください。
RAID +スペア構成のアレイでは、最小限の冗長ハードディスク・ドライブが故障しても、データは失われません。ただし、スペアとのデータ同期の前または同期中に別のハードディスク・ドライブが故障した場合、アレイ内のデータは失われます。次の例をご覧ください。