Press Release

31 3月, 2022

Innovation

Seagate、マニュファクチャリング・リーダーシップ・アワード (Manufacturing Leadership Award)を受賞

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工場の製造現場でAIを民主化し、最高300%の投資利益率を達成するソリューションに対して、全米製造業者協会より表彰されました。

 

カリフォルニア州フリーモント - 2022年3月31日 – Seagate Technologyは自社工場のスマート化を進めています。

Seagateは本日、14,000社が加盟する全米製造業者協会より、スマート・マニュファクチャリングにおける功績を称え表彰されました。

データ・ストレージ・ソリューションの世界的リーダーであるSeagate Technology Holdings plc(NASDAQ:STX、以下Seagate)は、その卓越したイノベーションを称えられ、全米製造業者協会 (NAM) の一部門である製造業リーダーシップ評議会 (MLC) より2022年マニュファクチャリング・リーダーシップ・アワード (Manufacturing Leadership Award) を受賞しました。

Seagateが受賞したその取り組みは、工場での大量AI分析に対応するための強力な基盤を築きます。「OPICA (Optical Inspection with Centralized Analysis)」と呼ばれる新戦略は、工場のエッジにおける分析作業をサポートします。これは、コーディング不要の深層学習のアプリケーションであり、製造過程で生じる可能性のある欠陥を特定し、不具合のある状態で製品が流出することを防ぐことを目的としています。

MLCのシニアコンテンツディレクター、ペネロペ・ブラウン(Penelope Brown)氏は次のようにコメントしています。「審査員はSeagateの応募プロジェクトに関して、検査の限界に挑戦し、確かな検証結果をもとに技術の高度な使用事例を示してくれたと評しています」

包括性(インクルーシビティ)を念頭に設計されたこの受賞ソリューションは、工場の製造現場において以下の3点をはじめとする方法でAIの民主化を実現します。

  • 本ソリューションでは、人の作業を代替するのではなく、人の能力を強化する手段としてAIを使用します。製造現場の作業員による業務をAIが担うことで、人にはもっと高度な業務を割り当てることができるため、AI導入に伴い解雇される人は発生しません。
  • コーディングになじみのない人でも利用できる、コーディング不要のニューラル・ネットワーク・トレーニングと検証ソリューションを提供します。
  • エンジニアやデータサイエンティスト、コンピュータサイエンティストなどの様々なスキルを持つ専門家が開発に携わっています。

Seagateのソリューション開発に参加したエンジニアリングディレクターのゲイリー・クーゲル(Gary Kunkel)氏は次のように述べています。「コンピュータ・ビジョンに関する課題は、製造業界で一般的によくみられます。従来、ソリューションはコンピュータ・ビジョン・エンジニアなどの専門家が開発するものとされてきました。深層学習の手法を用いることで、コーディング不要のツールを開発してニューラル・ネットワークのトレーニングを実施し、画像上で欠陥や特徴を特定できようになることは早い段階から分かっていました。これにより、開発の民主化とソリューションの飛躍的な成長が可能になったのです。このような問題を解決できる人が数人しかいない状態から、数十人、数百人に増えたようなものです。」

コンピュータ・ビジョンの数学アルゴリズムを開発できるような専門知識はもう必要ありません。欠陥の防止を担当する専門家は、工程と装置の画像を確認し、印をつけたら、コーディング不要のソフトウェア(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)を使ってモデルのトレーニングを実施し、汚染を特定できるよう訓練することができます。その分散化された知識は、簡単に拡張できるようになります。

拡張可能なモジュール式のデータ・エンジニアリング技術(Dockerコンテナ、Kubernetesコンテナ・オーケストレーション、RabbitMQデータ・メッセージング、エッジ・ライン・サーバー、人間参加型モデル管理ダッシュボード、Seagateの高速ストレージなど)を使って設計されたOPICAは、1日当たり300万件に上るマルチクラスのディープラーニングの推論に対応します。

Seagate オペレーションおよび技術担当上席副社長であるジェフリー・ニガード(Jeffrey Nygaard)は次のように述べています。「当社の担当チームが職務の枠を越えて連携し、すばらしい功績を成し遂げてくれました。本ソリューションはGPUやサーバーなどのコンピューティング・リソースをプラグアンドプレイ方式で追加することにより、1日当たり1,200万件以上の画像に対応できる規模にまで簡単に拡張することができます」

本ソリューションを適用することで、最高300%の投資利益率を達成できます。その根拠として、本ソリューションにより検査精度が20%以上向上することが挙げられます。また、これまで1日に150人がかりで対応してきた数百万個の部品の検品作業を、わずか7台の自動装置でこなせるようになります。

MLCのペネロペ・ブラウン氏は次のように述べています。「Seagate Technologyは、製造業界に迫りくるデジタル時代において何が可能なのかを証明してくれました。そうした点で、特に優秀な受賞者だといえます」

Seagateは、2022年6月29日にフロリダ州マルコアイランドのJW Marriottで開催されるMLCのSummit’s Awards Galaで表彰される予定です。

 

Seagate Technologyについて

Seagate Technologyはデータ環境(データスフィア)を創造し、持続可能なパートナーシップを重視しながら、世界クラスの精巧なデータ管理ソリューションのイノベーションを構築することにより、人類の可能性を最大限に高められるよう支援しています。40年以上にわたり世界のテクノロジー業界をリードしてきた同社は、これまでにデータ容量にして30億テラバイト相当を超えるドライブを出荷してきた実績があります。Seagateの詳細は、www.seagate.comまたはソーシャルメディア(TwitterFacebookLinkedInYouTube)のフォロー、ブログの定期購読にご登録ください。  

 

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