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20 10月, 2025

Innovation

2025 OCP Global Summitのニュースとハイライト

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AIのデータ価値重視の傾向が高まっていることを背景に、Open Compute Projectのイベントに過去最多の参加者が結集

参加者、技術ブース、製品展示で賑わう展示ホールの様子が映し出されているOCP Global Summit提供の写真。
 

記事のポイント

  • Open Compute Projectは、2025年10月13日~16日にプレミア・イベントを開催しました。
  • 中心テーマ:AIの拡張に欠かせない統一されたインフラストラクチャ基準。
  • SeagateのMozaic™ハードディスク・ドライブを搭載したHyveの最新ハイパースケール・デジタル・インフラストラクチャのデモ。

Seagateは、11,000名を超える他のテクノロジー・リーダーと共に、2025年10月13日~16日にかけてカリフォルニア州サンノゼで開催されたOCP Global Summitに参加しました。

このサミットは、データ・センターおよびエッジ・コンピューティング向けのオープン・ソース・ソリューションを共同開発する世界的コミュニティであるOpen Compute Project (OCP) が主催したプレミア・イベントです。今年のカンファレンスは、「AIの未来をリードする」というテーマで開催されました。

SeagateとOCP:長年にわたってOCPを支援しているSeagateは、オープン・スタンダードが極めて重要であると確信しています。Seagateのチーフ・テクノロジストであるモハマド・エルバタル (Mohamad El-Batal) は次のように述べています。「データ・センターの多様化が進むにつれ、クラウド・インフラストラクチャの拡張はますます困難になっています。

オープン・スタンダードを採用すると、クラウド・プロバイダーはアーキテクチャを簡素化できます。アーキテクチャが拡大しても主要コンポーネントは一貫性ある動作を維持できるので、自信を持って容易にスケーリングできるようになります」

カンファレンスでの声:Seagateの現地チームからは、以下の重要なポイントが共有されました。

  • 業界のリーダーたちが土台を準備:Google、NVIDIA、Oracle、AMD、Microsoft、Metaの各リーダーによる基調講演では、AIの大規模な要求に応えるためにインフラストラクチャを変革するという共通のビジョンが強調されました。主なテーマとしては、電力消費の管理、ラック密度の向上、総所有コストの最適化が挙げられました。
  • AIがインフラストラクチャを再構築:AIの台頭により、データ・センター環境は再構築されつつあり、建設業が経済の大きな原動力に変化しています。2017年から2023年にかけて、データ・センター開発は、米国のGDPにおよそ3,550億ドルから7,270億ドル貢献しました。この成長は、2025年初頭の個人消費に匹敵する規模です。
  • 冷却が主役に:展示ホールの半数は、冷却液分配ユニット (CDU) を含む先進的なラックおよびデータ・センターの冷却技術に割り当てられました。セッションが満席になり、特にNVIDIAの液体冷却技術の紹介が大きな注目を集めたことで、AIインフラストラクチャの拡張における冷却の重要性が増していることが浮き彫りになりました。

展示物:革新的なデモの1つは、Hyveの最新デジタル・インフラストラクチャでした。世界最大級のハイパースケール・クラウド・プロバイダ向けに設計されたこのインフラストラクチャは、1ラックあたり最大120台のハードディスク・ドライブをサポートします。この展示において、HyveはこのインフラストラクチャにSeagateのMozaicハードディスク・ドライブを搭載し、最大容量のハードディスク・ドライブを用いてストレージ密度を最大化する構成を取りました。

Seagateは2つのプレゼンテーションを実施しました。

  • ドライブ再生の実際:このセッションでは、ドライブの稼働時間をより長く維持し、ダウンタイムを最小限に抑えて、大幅なコスト削減を実現する方法に焦点を当てました。
  • 次世代Multi-headed Composable Memoryアプライアンス (MHCMA):このプレゼンテーションでは、柔軟な共有メモリ・アーキテクチャであるMHCMAを活用し、ハードウェア廃棄物の削減と管理を簡素化する方法について説明しました。

モハマド・エルバタルは次のように述べています。「OCPはインフラストラクチャの未来が形作られる場です。ここでの議論により、私たちは、AIの未来はオープンなコラボレーションにかかっているという既知の事実を再認識することができます。私たちは一丸となって、将来のデータ依存型イノベーションを支える画期的進歩を推進していきます」

拡張する次世代AIストレージ・システムの実現について、さらに詳しくご覧ください。

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