持続可能性
ハードディスク・ドライブは、最も持続可能なデータ保存媒体です
持続可能性の確保では、使用中の製品を効率的に機能させることだけでなく、原材料調達から廃棄に至るライフサイクル全体で、環境への影響に配慮することも重要です。データ・センターでは、運用中の期間だけでなく、生産、輸送、廃棄の期間も、そうした影響が重視されます。
このようなライフサイクル段階でのCO2排出量は、スコープ1、2、3、4に相当し、これらは、自社の事業活動による直接排出量(スコープ1)、購入エネルギーによる間接排出量(スコープ2)、バリューチェーン全体におけるその他すべての間接排出量(スコープ3)、「削減貢献量」(スコープ4)を意味します。スコープ4とは、企業の製品やサービスが他者のカーボン・フットプリント削減に寄与したことにより、発生を回避できた排出量を指します。ライフサイクル全体を見据えると、賢明な設計、責任ある調達、あらゆる段階で排出量削減を適切に行えます。
HotCarbonの調査¹によると、汎用クラウド・データ・センターでの排出量については、ストレージ・ラックだけで、運用時排出量の24%と、内包排出量の45%を占めています。ストレージ・サーバーは、非常に多くのストレージ・デバイスを備えているため、最大の電力消費源となるのです。
ストレージ・サーバーの運用時排出量を削減する最善策は、ストレージ・デバイスの消費電力を削減することです。SSDストレージ・ラックと比較した場合、ハードディスク・ストレージ・ラックの消費電力は4分の1、内包排出量は10分の1です。
クラウド・サービス・プロバイダでは、高記録密度のハードディスク・ドライブに投資すると、ドライブ1台あたりに保存可能なデータが増加するため、同じ設置スペース内でより多くの容量を展開できます。これにより、ハードウェア、エネルギー、スペースのコストが減少し、総所有コストを削減できます。また、原材料の使用量や電子廃棄物も減少し、持続可能性への取り組みが加速します。このように、ストレージ効率が向上すると、データ・センターの収益性だけでなく、環境責任も高まります。持続可能性とコスト削減は、両立が可能です。
クラウド・サービスを利用すると、ストレージとコンピューティング・リソースともに効率が最大化されます。さらに、SSDやテープではなく、ハードディスク・ドライブの使用により、ライフサイクル全体で最も持続可能なデータ・ストレージ・ソリューションを実現できます。
ハードディスク・ドライブにより、データ・センターで生じる持続可能性の課題を解決
<0.27 kg | 1×
5.9 kg | 20×
<0.6 kg | 3×
<0.22W | 1×
0.8W | 3×
1W | 5×
1×
6×
2~5×
1×
4×(運用時排出量)
10×(内包排出量)
公表されていない
1TBあたり22%削減(kg CO2e)
30%減少
0.22ワット/TBは、1TBあたり55%の消費電力削減に相当
120%減少
2倍の容量
スロット利用率が100%向上
各業界にとって、自社製品が環境にもたらす影響を理解することは極めて重要です。このホワイト・ペーパーでは、ライフサイクル・アセスメントと内包排出量の概念を掘り下げ、製品の製造から廃棄にいたるまでに環境フットプリントを評価し軽減するうえで、それらがいかに重要かを包括的に分析しています。
Seagate Secureは、ハードディスク・ドライブの寿命全体で堅牢なデータ保護を行う技術であり、ハードウェアベースの暗号化と、暗号化消去を活用して不正アクセスを防ぎます。組み込みのSEDおよびISE機能により、インストールからサポート終了までデータのセキュリティが維持され、プライバシーおよび規制基準への準拠も加速します。ドライブの安全な再利用、リサイクル、資源回収も可能なため、データ・プライバシーを保護するとともに、循環型ビジネス・モデルに沿って環境目標を達成できます。
Seagateの「Circularityプログラム」は、ハードディスク・ドライブのライフサイクル延長を目的としており、リサイクルよりも再利用を優先することで、従来の「採取-製造-廃棄」モデルに代わる、安全かつ持続可能な選択肢を提示するものです。この方法により、電子廃棄物とCO2排出量が大幅に減少します。ある調査によれば、ハードディスク・ドライブを再利用すると、部品をリサイクルした場合の275倍ものCO₂換算量 (CO2e) を削減可能です。再利用では、1台あたり5.5 kgのCO2eを削減できますが、リサイクルでは、それがわずか0.02 kgのCO2eにとどまります。Seagateでは、セキュアなデータ消去と認定済み消去プロセスによってドライブを安全に再生および再利用できるようにし、環境への影響を最小化するとともに、より責任あるデータ環境の実現をサポートしています。
McAllister, S.氏らによる『A Call for Research on Storage Emissions』HotCarbon、2024年7月9日:https://hotcarbon.org/assets/2024/pdf/hotcarbon24-final126.pdf
Jin, H.、Frost, K.、Sousa, I.、Ghaderi, H.、Bevan, A.、Zakotnik, M.、Handwerker, C.、2020年。『ハードディスク・ドライブからの価値リカバリに関する新技術のライフサイクル評価』『Resources, Conservation and Recycling』、第157巻、p.104781。https://doi.org/10.1016/j.resconrec.2020.104781
Ocient/Soligidmホワイト・ペーパー2025年:現代の大容量データがもたらす課題への対応:Solidigm D5-P5430 (30.72TB):900 kg CO2e / 30.72TB = 29.3 kg CO2e/TB / 5年 = 5.86 kg CO2e/TB/年
Seagate Exos Mozaic 40TBハードディスク・ドライブを5年間使用した場合の内包排出量の推定値(TBあたり)。
『IBM物理テープ製品の排出量 (CO2e) と、同製品が持続可能性に与えるその他のプラスの効果に関する詳細』、IBM LTO FHドライブ(1個のメディアを使用)。https://www.ibm.com/downloads/cas/YE5WAQ0B 2022年1月。Spectra Logic LTO-10テープ・ドライブのデータシート(LTOの消費電力) https://spectralogic.com/wp-content/uploads/LTO-10-Tape-Drive-Datasheet-Spectra-Logic.pdf。
5年間のライフサイクルで見た内包排出量(TBあたり)を使用。
常時稼働し、アイドル時間のないハイパースケーラーのユースケースを想定。
Seagateによる、さまざまなアーカイブ・ワークロードの消費電力およびCO2排出量の分析。LTO10テープと、Mozaic 40TBハードディスク・ドライブおよび30.72TB SSDとを比較。