News and Events

24 4月, 2026

Data Creation

データにより増すストーリーテリングの魅力

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NAB Show 2026で披露された多様な表現手段における新定番

NAB 2026でのSeagateの展示ブースの様子。吊り下げ式の緑色のファブリック・パネル、ブランド・ロゴ入りのキューブ型のサイネージ、デモ用のキオスク端末が準備された会場に訪れた来場者の姿。

メディア・エンターテインメント (M&E) 業界を代表するイベントであり、年に1度開かれるNAB Showでは、ストーリーテリングが大きな注目を集めました。ラスベガスで開催された今年のカンファレンスでは、多様な表現手段において、データが欠かせない要素となっていることが浮き彫りになりました。

業界の背景:メディア業界を取り巻く環境は、かつて大手のスタジオやタイムスケジュールに沿った番組放送が主流だった時代とは様変わりしました。

マッキンゼーによると、2022年から2024年にかけて、米国ではストリーミング・ビデオが(視聴時間ベースで)大幅に増加した一方、従来のテレビ放送の視聴時間は減少しています。この方法で評価した場合、2030年までにストリーミング配信が従来のテレビを追い越すことが予想されています。

ストリーミング・サービスでは、保存する番組のバージョンが1つしかないということはありません。サービスの提供企業は複数のエンコード形式、解像度、言語、字幕、予告編、地域別のバージョンを管理します。そのすべての要素が、ストレージ容量の要件の増加につながっています。

さらに言えば、こうした企業のコンテンツ・ライブラリはリマスターや拡張、パーソナライゼーション、AIトレーニングなどに利用できるという側面があり、そのことが長期的な価値を生んでいます。

スポーツの試合:スポーツの生放送はストリーミング・プラットフォームの呼び物として、加入者を引き付けています。ファンにとっては見逃せない番組であると同時に、メディア・エンターテインメント業界の中でも特に扱うデータ量の多い分野の1つでもあります。

スポーツ中継では、分析や審判業務、ファンとの交流に利用することを目的に、複数のカメラ・アングルやセンサー・データを同時に収集している場合が少なくありません。ソーシャル・メディア向けの一場面やハイライト、メイキング映像、ショート動画など、用途の広がりによってオリジナル素材のライフサイクルが延びる一方で、ストレージの需要も増大しています。

たとえば、IBMの2026 Mastersアプリには、18番ホールの最終パットが終わった直後に好きな選手のラウンドの様子をダイジェストで視聴できる、「Round in 3 Minutes」というゴルフ・ファンには嬉しい機能があります。また、AIエージェントがあれば簡単なプロンプトを入力するだけで、「Masters Vault」機能を活用して1968年以降の全トーナメントのハイライトを検索できます。

2026年2月8日に、冬季オリンピックとスーパー・ボウルを4K画質で視聴できる「4K All Day」がNBCとPeacockによって提供されました。これまでにないフォーマットは視聴体験の向上に一役買いますが、一方でデータ量の増加にも直結します。

クリエイター・エコノミー:NAB Showでは現在、世界中で多くの視聴者を集めている数百万人の独立系コンテンツ・クリエイターを代表する参加者向けのセッションやリソースを提供しています。

マッキンゼーの調査によると、ユーザー生成コンテンツ (UGC) を扱うソーシャル動画プラットフォームはビデオのストリーミング配信をさらに上回る速度での成長を見せており、今後4年間でストリーミング配信と従来の放送のどちらをも超える規模に成長することが見込まれています。

クリエイターはスマートフォンのような身近なデジタル・ツールのおかげで、高品質なコンテンツを制作できるようになりました。アーカイブの対象となる生成AIによる生成物は、質の面でも量の面でも、着実に進化を遂げています。

ファイル・サイズも肥大化しています。ユーチューバーは映像の撮影と編集を4Kで行い、その後でインターネットでの視聴に適した1080pの解像度にエクスポートするのが普通です。このように、登録者数の多いユーチューバー一人でも、生成される未編集映像は月に数テラバイトにのぼる場合があります。

まとめ:Seagateのポール・マクパーランド (Paul McParland) 副社長は次のように話します。「個人のクリエイターからスポーツ番組の放送局に至るまで、生成、保存、再利用されるデータの量はテラバイトからペタバイトへと増加し、さらにそれ以上の規模へと拡大しています」

豊富なデータと、スマートなストレージやツールの組み合わせによって、クリエイティブな表現の幅は次のような広がりを見せています。

  • データの新たな価値:M&E分野では、データはもはや単一の用途や単一のプロジェクトによって定義されるものではありません。メディア企業、起業家、インフルエンサーは、作成から何年も経ったコンテンツを編集し直したり、別の用途に活用したりできます。
  • 長期にわたる価値:古いコンテンツでもモデルの学習やパーソナライズした体験の生成に活用することで、新たな価値が生まれます。
  • ストーリーテラーのアシスタント:字幕や吹き替え音声の自動付与、映像へのタグ付け、ハイライトの場面映像の生成、ほぼリアルタイムでの要約のパーソナライズなど、AIの活用によりさまざまなワークフローが効率化されます。

つまり、「この業界に限らず、あらゆる業界でデータの保存は今や戦略的な課題となっています。なぜならデータを削除することは、将来得られるかもしれない収益や知見、柔軟性の芽を摘むことになりうるからです」とマクパーランド氏は語ります。

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